青森県八戸市の全国特別重点調査で、
テレビカメラ車が調査できない高水位下水管路を
ドローンで調査

~作業員が管内に立ち入ることなく、安全に重点調査を完遂~

2026/8/27

エイト技術株式会社 様

青森県八戸市で実施された「下水道全国特別重点調査」において、調査を担当したエイト技術株式会社は、テレビカメラ車では調査が困難な高水位区間の対応という課題に直面していました。

そこで採用されたのが屋内点検用ドローン「ELIOS 3」です。ELIOS 3を活用することで、内径2,000mm、水深約1,000mmの高水位環境においても、作業員が管内へ立ち入ることなく約500〜600mの調査を実施し、安全に重点調査を完遂しました。

エイト技術株式会社
八戸市下水道調査

■テレビカメラ車では調査できない高水位管きょへの対応

埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、全国で「下水道全国特別重点調査」が実施されました。青森県八戸市では、調査業務を受託したエイト技術株式会社が、テレビカメラ車による調査を基本として進めていました。

テレビカメラ車による調査は、硫化水素の発生や高水位、ゲリラ豪雨・地震による急激な水位変化などのリスクがある下水道管内において、作業員が管内へ立ち入ることなく安全に調査を実施できる手法として広く活用されています。

しかし、一部の管きょでは流量が多く流れも速いため、テレビカメラ車が走行できない区間がありました。重点調査を進めるためには、こうした区間にも対応できる新たな調査手法が求められていました。

そこで同社が採用したのが、屋内点検用ドローン「ELIOS 3」です。ELIOS 3は、埼玉県八潮市での下水道管内調査の実績に加え、「上下水道DX技術カタログ」への掲載や「NETIS」への登録実績を有しています。作業員の安全性、取得した映像の品質、従来手法とのコストバランスを総合的に評価し、重点調査への適用を決定しました。

■高水位管きょでも、作業員が立ち入らない調査を実現

ELIOS 3を活用した調査では、テレビカメラ車が走行できなかった高水位区間においても、約150mごとに複数回飛行し、約500〜600mの対象区間を調査しました。

取得した映像から管内の健全状態を確認するとともに、従来のテレビカメラ車では調査が困難だった区間においても、作業員が管内へ立ち入ることなく重点調査を完遂しました。また、高水位や硫化水素発生の恐れがある環境でも、安全に調査を実施できる手法として有効性が確認されました。

一方で、バッテリー容量による飛行時間の制約から、延長の長い管きょでは飛行速度や撮影速度を調整する必要があり、映像確認が難しくなる場面もありました。また、寒冷地では結露によるレンズの曇りが発生するなど、運用上の課題も明らかになりました。これらは今後の機体や運用方法の改善につながる有用な知見となりました。

ELIOS 3が取得した3Dマップおよび撮影データ
ELIOS 3が取得した3Dマップおよび撮影データ

■下水道調査の新たな選択肢としてさらなる普及に期待

今回の調査を通じて、テレビカメラ車では対応できない高水位区間においても、ドローンを活用することで作業員が管内へ立ち入ることなく安全に重点調査を実施できることが確認されました。 一方で、飛行時間の延長や寒冷地での結露対策など、さらなる実用性向上に向けた課題も明らかになりました。

エイト技術株式会社では、撮影映像から異常を自動判定し、テレビカメラ調査と同様の調書まで自動作成できるソフトウェアの開発や、より長時間飛行が可能な機体への進化にも期待を寄せています。

「下水道調査用のドローンを導入したい自治体や建設コンサルタント会社は、今後さらに増えていくと考えています。一方で、導入コストはまだ課題の一つです。より導入しやすいプランの提供や、現場での活用をさらに広げるための技術開発に期待しています。」

エイト技術株式会社
調査設計部 設計課

テレビカメラ車では調査できない高水位区間においても、安全性を確保しながら調査を実施できることを示した今回の事例は、ドローンが下水道点検における新たな選択肢となることを示しました。今後、機体性能の向上やAIによる画像解析・調書作成技術の進展により、下水道点検におけるドローン活用はさらに普及・拡大していくことが期待されます。

ブルーイノベーションは、近年注目が高まる「No Entry下水道点検」をテーマに、作業員が危険な管内へ立ち入ることなく安全かつ効率的に点検できる下水道点検DXソリューションの普及を進めています。本事例を通じて、従来手法では対応が難しかった区間における新たな点検手法として、ドローン活用のさらなる社会実装を推進するとともに、下水道インフラの安全性・持続可能性の向上に貢献してまいります。

COMPANY PROFILE

エイト技術株式会社

本社所在地 青森県八戸市城下二丁目9-10
創業年 1970年6月2日
従業員数 105名
URL https://eito-eng.co.jp/
事業内容

・都市整備【区画整理・市街地整備・公園緑地等の計画及び設計、監理】
・一般土木【道路・橋梁・構造物の計画及び設計、監理】
・上下水道【上水道・下水道等の計画及び設計、監理】
・河川/砂防【河川・土砂災害・地すべり・ハザードマップ等の計画及び設計】
・農林/漁港【農道・用排水・漁港整備等の計画及び設計、監理】
・森林土木【農林土木等の設計・国有林及び保安林各種申請等】
・地質調査・解析【地質調査・さく井工事・各種試験等】
・公共測量・補償【一般測量・用地測量・建物移転補償・建築設計、監理】

 

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■ 屋内点検用球体ドローン「ELIOS 3」

ELIOS 3は、 Flyability社が開発した非GNSS環境下の屋内空間などの飛行特性に優れた屋内用ドローンELIOSシリーズの最新機種です。世界初の3Dマッピング用LiDARセンサーを搭載。点検・施設情報をリアルタイムで3Dデータ化し、位置特定が可能です。また、最新のSLAM技術により操作性・安定性も大幅に向上し、操縦者の負担軽減と飛行時間の短縮を実現しています。ブルーイノベーションは2018年に日本おける独占販売契約を Flyability社と締結し、ELIOS シリーズを活用した点検ソリューションの提供を開始しました。2025年現在、我が国ではプラントや発電所、下水道などを中心に400ヶ所を超える現場での導入実績があります。(https://blue-i.co.jp/elios3/ )。

■ ドローンを活用した下水道点検DXソリューション

ELIOS 3を活用した下水道点検では、①安全の確保、②効率的な点検、③簡単なレポーティング といった特長があります。下水道管路内の環境は、常に流水量が多く、硫化水素の発生や下水汚泥の堆積のために作業員の安全が確保できず立入困難な箇所がありますが、ELIOS 3は、地上部から操作することができ、作業員は下水道内に立ち入ることなく、内部の状況を把握することができます。また、ドローンは汚泥の堆積などに影響されないため、効率的な点検が可能です。さらに、搭載されたLiDARが取得した点群データから精細な3Dモデルを作成でき、撮影したポイントを3Dマップ上で確認したり、配管の形状を把握したりすることができるため、作業後の報告書作成やデータ整理の効率化にも大きく貢献します。(https://blue-i.co.jp/solution/inspection/inspection_04.html

 

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この事例に関するお問合せ・ご相談

ブルーイノベーション株式会社
TEL.03-6801-8781/FAX.03-6801-8782
【お問い合わせフォーム】
https://www.blue-i.co.jp/contact/project/

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