災害に備える”津波避難広報ドローンシステム”とは

2025/3/11

2011年3月11日に発生した東日本大震災から、今年で14年が経過します。この震災では、多くの死者・行方不明者が発生し、甚大な被害をもたらしました。特に、地震とそれに伴う津波によって、数多くの命が失われました。

東日本大震災の経験を踏まえ、ブルーイノベーションの「BEPポート|ドローン自動巡回システム」を活用した、世界初の津波避難広報ドローンシステム(以下、本システム)が、仙台市において2022年10月から運用されています。本システムは、Jアラート(全国瞬時警報システム)と連動しており、津波注意報や警報が発表されると、仙台市宮城野区の下水処理場屋上に設置された2台のドローンポートからドローンが自動で離陸し、避難を呼びかけます。本システムは、沿岸部での避難行動を迅速に促し、市民の命を守るための重要な役割を果たしています。

仙台市宮城野区南蒲生浄化センター屋上に設置されている津波避難広報ドローンシステム

仙台市が本システムを導入した背景には、震災時に津波の避難誘導を担当していた市の職員が津波の被害に遭われたことなどから、既存の避難広報手段の多重化・補完的な方法として開発されました。本システムにより、危険を伴う作業をドローンが自動で行うことが可能になり、沿岸部の多くの市民の方々のみならず、市の職員や関係者の安全が守られることが期待されています。

この取り組みは、多くのメディアにも取り上げられ、注目を集めています。以下、一部をご紹介します。

・khb東日本放送
「世界初 津波避難を呼び掛けるドローンを運用開始 犠牲者ゼロを目指す 仙台市」
https://www.youtube.com/watch?v=sNixCO7OE9g

・時事通信映像センター
「ドローンから津波避難呼び掛け 本格運用を開始 仙台市」
https://www.youtube.com/watch?v=IY-1JEqeMY4

・日テレNEWS
「【津波】避難よびかけ殉職者も… ドローン&アドバルーン 犠牲者出さない避難誘導の取り組み 宮城」
https://www.youtube.com/watch?v=JgygbsSixmI

仙台市の津波避難広報ドローンシステムは、未来の防災のあり方を象徴する貴重な一歩となっています。さらに、本システムは2025年からは東京2020オリンピックのサーフィン会場として選ばれた千葉県一宮町での運用も決定しています。
https://www.blue-i.co.jp/news/release/20241115.html

今後、ブルーイノベーションは津波リスクが高い他の地域への導入を拡大し、全国的な防災力の向上に貢献してまいります。

ブルーイノベーションのドローンポートシステム開発に向けた取り組み

ブルーイノベーションは2016年より国土交通省や東京大学と共同研究を進めているドローンポートシステムを軸に、ドローン物流の社会実装を推進しています。
さらに、当社がISO規格化を進めるワーキンググループの議長を務め、2020年より進めてきた「ドローンポートシステムの設備要件に関する国際標準規格(ISO5491)が2023年6月に正式採択・発行されています。
https://www.blue-i.co.jp/technology/iso/

※ ブルーイノベーション調べ

 

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