人×ロボットが生み出す、新しい働き方。 生産性・品質向上に向けた、これからの「5S活動」とは
2022/11/10
VFR株式会社 様
国内ドローンメーカーのVFRでは、製造現場に必要不可欠な5S活動の担い手としてロボット掃除機を導入しました。これまで人が行うことが当たり前だった清掃作業を人とロボットが分担・協業することで、作業の効率化はもちろん、従業員の意識にも変化が現れたといいます。
製造業あるある 「5Sへの意識浸透」
製造現場などで必要不可欠な「5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動」。事故の無い、安全で効率的な労働環境の整備、ひいては生産性や品質の向上を主な目的としており、製造業を中心に多くの企業が取り組んでいます。
一方で5Sは、売上や利益への貢献度合いがすぐには見えづらい上、生産業務を優先するため整理整頓や清掃作業の時間確保が後回しになってしまう、人によっては雑務と感じてしまうなど、課題も少なくありません。
清掃業者に委託できない理由
5S活動をより効率化する手段として、清掃作業などを外部業者に委託する方法もありますが、5S活動は自らが行うことで、見えなかった課題への気づきや改善、職場環境への意識付けを行うという目的も有しています。また、精密機器や精密部品が多くある製造現場では、情報漏洩や製品の破損などのリスクから外部活用ができないケースもあります。
国内ドローンメーカーであるVFRでも、上記の理由から外部の清掃業者には委託せず、従業員自らが工場内を清掃していました。しかし、生産品目の拡大を受け、5S活動のさらなる効率化、ひいては生産稼働率の向上を目的にロボットによる清掃を検討。「製造ラインを止めないよう、就業中の休憩時間内に自動で清掃が完了する」ことから、ブルーイノベーションの「BEPクリーン」を導入しました。
ロボット導入後、従業員の意識に変化が
「BEPクリーン」導入後、製造現場担当者は組立などの製造業務に専念することができ、作業効率の向上が実現できました。さらに、清掃ロボットがスムーズに動けるよう、床にモノを置かない、置いたものはスグに片付けるなど、日頃から導線上を整理整頓する意識・行動が社内に根付き、人とロボットの協業による「新しい5S」が生まれたといいます。
「ロボットは人の仕事を奪い、コスト削減効果を最大化すると考えられる方がいらっしゃいますが、弊社ではロボットと人はパートナーとして共存することによって、人の生活を豊かにし、人の能力を最大化させることができると考えています。
弊社で組み立てているドローンもこうした思いをもって作り、世に送り出しています。しばらくして保守・メンテナンスのために戻ってくると、家族が里帰りした気持ちとなります。
弊社ではBEPクリーンで使用している清掃ロボットに名前をつけてかわいがっております。単なる機械ではなく、弊社の仲間の一員として欠かすことが出来ない存在となっています。」
(VFR株式会社 ビジネス開発本部 製造部 統括課長 藤原友人 様)
COMPANY PROFILE
VFR株式会社
VFR株式会社 | 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー31F |
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設立年 | 2020年3月12日 |
従業員数 | 32名 |
URL | https://vfr.co.jp/ |
事業内容 | 小型無人航空機(ドローン等)および付随するソフトウェアの企画、設計、製造、販売、修理、保守、点検、輸出入、並びに設計、製造、修理の請負。これらに付帯する、技術支援、設計支援及び、生産・販売のオペレーション支援や計画立案等の支援、等。 |