石油精製設備をドローン撮影で3Dモデル化。 DX推進により設備保全計画の高度化へ
2021/9/16
ENEOSシステムズ株式会社 様
ENEOSグループのIT全般を支えるENEOSシステムズ※は、ドローンを活用した石油精製設備の3Dモデル化による、設備管理の低コスト化、高精度化、効率化を進めています。
※2021年10月1日より「JXアイティソリューション株式会社」から「ENEOSシステムズ株式会社」へ商号変更
工事計画に3Dモデルを活用
ENEOSシステムズでは、 ENEOSグループにおける業務効率化を目的としたDX推進の一環として、デジタル技術を活用した高度な設備管理の実現に取り組んでいます。
ENEOSグループが所有する製油所などの施設は高経年化が進んでおり、施設によっては管理に必要な図面の情報が古い、または紙ベースでしか残されていないなどの課題がありました。そこで、現状の施設を元にしたデータ化が検討されましたが、一般的な測量方法であるレーザー測量では多額のコストがかかることが課題となっていました。
そこで、ENEOSシステムズとブルーイノベーションは、撤去や改修などで図面化が必要な遊休プラントの施設外観をドローンで撮影し、約11,000枚の静止画像から非常に高精細な3Dモデルを作成しました。これにより、より緻密な工事計画の立案が可能になります。
「従来のレーザー測量と比較して安価でかつ短期間に実施することができ、ドローンによる写真測量の方が有効と認識しています。ブルーイノベーションから提案されたソリューションは、細部の再現度が非常に高く、細かい配管などを有する石油関連設備での活用に大変適しています。」
(ENEOSシステムズ株式会社 デジタル統括部 デジタル統括グループ 川﨑 優樹 氏)
施設点検も、より緻密に
点検業務でも3Dモデルへの期待が寄せられています。施設内部の狭小空間では、GPS信号が届かず一般的なドローンでは自動飛行ができません。そこでENEOSシステムズでは、施設内の煙突内部(高さ約43m)の点検を、これまで足場を組んで人による目視点検から、屋内点検に特化した球体ドローン「ELIOS 2」に代えて実施しました。
「ELIOS 2はGPSが届かない環境でも安定した飛行で点検作業ができるため、足場やゴンドラの設置・撤去にかかる日数やコストが削減できるだけではなく、ELIOS 2で撮影した静止画像を元に煙突内壁を3Dモデル化することで、損傷の有無やサイズなどを、さまざまな角度から視覚的に確認・共有することが容易になりました。」(川﨑 氏)
ENEOSグループのDX推進に向けて
「設備環境をスピーディーかつ一定の精度で3Dモデル化できることが確認できました。この成果を本社や各製油所へ情報共有し、グループ全体で様々な保全計画に活用していきたいと思います。
デジタル技術を駆使した高度な設備管理の実現に向けて、今後も様々な実証実験を経て、ENEOSグループ全体のDXを推進していきます。」(川﨑 氏)
COMPANY PROFILE
ENEOSシステムズ株式会社
本社所在地 | 〒231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町1-1-8 日石横浜ビル6階 |
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設立年 | 2003年4月1日 |
従業員数 | 313名(2021年1月1日現在) |
URL | https://www.it.eneos.co.jp/ |
事業内容 | ■ENEOSグループ各社のIT企画支援 ■グループ共通IT基盤の整備 ■グループ各社の基幹・業務システムの開発・運用・保守業務 |
この事例で使用した製品・ソリューション
工場・プラント施設点検用 球体ドローン「ELIOS 2」
自社でもできる!工場・プラント施設 点検用ドローン サブスクサービス
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この事例に関するお問合せ・ご相談
ブルーイノベーション株式会社
TEL.03-6801-8781/FAX.03-6801-8782
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